鑑賞と取り扱い      
 細心の注意と最高の技術で作られた掛け軸であっても、裂と紙で作ら
れ、八双・軸棒により支えられているだけですから、湿度の影響を受け、
狂います。
 特に、新調の軸は湿度の影響で狂いやすく、癖になると直りませんの
で、半月以上掛けっぱなしにはしないで下さい。
 特に大切なことは、
(1) 濡れた手では触れない。
(2) 濡れた所には置かない。
(3) 慎重に扱う。特に折れると裏打をやり直さなくてはならない。
(4) 強く押さえない。
(5) 紐はゆるめに巻くこと。
(6) 桐箱に納め、防虫剤を入れ、湿度の低い場所に保存すること。
(7) 春・秋など天気の良い日が2,3日続いた時に陰干をすること。
(8) 何年も仕舞いっぱなしにしない。
   (かぶれ、虫害に気がつくのが送れます。)
 以上のことを注意して下されば、掛軸は長く持ちます。

                                           
(矢筈)
(自在)
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